ハーレーの車体やパーツの仕組み

メーターとタンク

アメリカ発の大型バイク「ハーレーダビッドソン」は、発売当初から今でも変わらず、世界中のバイカーたちの心をつかんで離しません。それはなぜなのでしょうか。

理由としてはやはり、仲間と分かち合うツーリングの楽しさがまず一つ。それと共に大きな人気の理由の一つとなっているのが、カスタムの自由度の高さです。ハーレー用に用意されたパーツは数多く存在し、それらを販売するメーカーも多くあります。それぞれがそれぞれに良い特徴があり、優れた性能や個性を持ち合わせていますから、ハマればハマるほどに追求したくなる部分なのです。

しかし、ハーレーをカスタムする際にはまず仕組みを知らなければいけません。車体のそれぞれの部分に関する知識はもちろんのこと、工具やパーツ一つ一つなどについても細かく情報収集してからカスタムを行ったほうが、より自分の追い求めているイメージに近づけることが出来ます。

そうは言っても、いきなりすべての部分について調べなければいけないとなると嫌になってしまいますから、自分で自分の愛車をカスタムする際には、最低限カスタムを行いたい部分の仕組みについてのみ知っておくようにしましょう。そうすることで、正確かつスムーズなカスタムが可能となります。


キャブレーターの種類と特徴

崖と車両

パーツが豊富なのが魅力のひとつであるハーレーダビッドソンの中でも人気があるパーツがキャブレーターです。

このパーツを触ると乗り味がかなり変わるため、換えてみたいと考えているオーナーは少なくありません。ただ、どのような乗り味を希望して換えたいのかを、事前にイメージせずに換えてしまうと、後で後悔する人もいるので注意が必要です。

空気とガソリンを混ぜてエンジンに供給するのが主な役割ですが、混合気の供給方法は、タイプによって違いがあり、大きく分けると3種類あります。純正のCVキャブやSUキャブで知られるのが負圧式の可変ベンチュリー型で、HSRやFCRで知られているのが強制可変ベンチュリー型です。もうひとつが、固定ベンチュリー式です。CV型は、ベンチュリー部分の負圧を利用したものです。ガソリンの量を自動的に増やしたり減らしたりしながら、混合気を制御します。加速不良が起こりにくいのがCV型の特徴です。

ピストンバルブをダイレクトにコントロールすることで、ガソリンの吸入量を増減するのが強制可変ベンチュリー型です。ベンチュリーの口径が初めから固定されているのが、固定ベンチュリー型です。ハーレーのキャブレーター選びは、仕組みの違いをよく把握してから選ぶことが大事です。